子貢曰く、先生少(わか)くして行を勤めず、長じて時に競わず、老いて妻子なく、死期将に至らんとす。亦何の楽があって、穂を拾うて行〻歌うやと。林類笑って曰く、吾が楽となす所以のものは、人皆之あれども、反って以て憂とするなり。少くして行を勤めず、長じて時に競わず、故に能く寿きこと此くの若し。老いて妻子なく、死期当に至らんとす、故に能く楽しむこと此くの如し。