百貨店の地下のサンドウィッチリーで幕間の昼食を調達して、歌舞伎座へ。今月の昼の部は「極付印度伝マハーバーラタ戦記」。なんとインドの古典、叙事詩「マハーバーラタ」の歌舞伎化である。日本を舞台に翻訳してあるのかな、と思ったら、案外そのまま「マハーバーラタ」。筋も意外に忠実で、「バガヴァッド・ギーター」に対応すると思しき場面もあった。
でも、お芝居としては非常に楽しめて、3 幕で 4 時間近くがあっという間。これは歌舞伎ではない別の演劇だと思えば、かなりおすすめである。人間と戦争を巡る最も古く、最も深い、大叙事詩を題材にした舞台を観るのにもよろしいご時世かと。