百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より

2017年4月19日水曜日

低温調理

夜は E 社の N 社長からのお誘いで、私の隠居を記念しての会食。新宿三丁目の謎の会員制バーのような店にて。牛肉の希少部位を低温調理したもののコース。低温調理も良いが、やはり肉はじゅうじゅう焼いて食べたい気もする。最初のユッケが一番美味しかったかも。スパークリングのあとボルドーの赤ワインを一杯だけ。N さんはどうやら最近飲み過ぎらしく、ちょっと心配である。