The Memoirs of Dr.Hara
百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より
2018年4月24日火曜日
プルースト、三十歳の自己評価
「楽しみも目標もなく、活動も野心もなく、この先の人生はすでに終わったも同然で、自分が両親に味わわせている悲しみに気づいている僕には、わずかな幸福しかない」
プルースト、三十歳の自己評価。「プルーストによる人生改善法」(A.ド・ボトン著/畔柳和代訳/白水社)より
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