百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より

2017年5月2日火曜日

ある日の晩酌

賀茂鶴、筑前煮、「EQ」(May '89, No. 69)よりレックス・スタウト「死の扉」(本戸淳子訳)。