百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より

2017年7月27日木曜日

書庫の模様替え

私の生活の唯一の悩みだった、バスルームのカランとシャワーの交換が完了し、今後は何の憂いもなく毎日を過せると一安心したのも束の間、今度はこの真夏に居間のエアコンが故障。管理会社に連絡はしたものの、いつ新調できるかも分からない。

寝室と書庫にはエアコンがあるので、熱中症で孤独死することは避けられるだろうが……そうだ、書庫を書斎のような感じの居住スペースに模様替えしよう、と決断。窓を塞いでいた三つの書棚を移動させ、小さなテーブルと椅子を運び入れた。

とりあえずそれらしい感じにはなったので、暑さはこの部屋でしのぐことにしよう、と思っている。